【映画同好会感想】大洗にも星はふるなり
9/4に急遽差し替えで見ました作品です。元々は8月末のタイミングで見ることになっていたのを延期にしていたものです。
実写版銀魂や勇者ヨシヒコシリーズでおなじみの福田雄一監督の映画初監督作品です。
監督が誰か知ると大体わかっていただけるかと思いますが、コメディです。
以下あらすじ
夏に大洗にある海の家『江の島』でアルバイトをしていた自信過剰の勘違い男・杉本、サメマニア・松山、ハイテンションなおバカ・仁科、浮気願望の人・猫田、そしてマスターがクリスマスイブの夜に同じくアルバイトをしていた女の子『江里子ちゃん』から『海の家でまた会いたい』と呼び出しを受ける。お互いに、自分だけが呼ばれたと思っていた男たちは自分こそが彼女の本命であると思い込み、アピール合戦を始める。
そこに、海の家の撤去勧告のためにやってきた弁護士の関口がやってきて、『誰が彼女にふさわしいのか』を決めようとする。そのうちに関口もまさかの参戦、さらには遅れてやってきた林も加わり場はさらに混沌としていくことに。
誰が彼らをここに集めたのか、誰が江里子にふさわしいのか、そして、そもそも彼女は本当にやってくるのか?
以下感想
まず、この作品は元々は舞台で上演されていた作品です。作者は当然福田監督。つまり、自分で作った戯曲を自分で映画化したわけです。
で、面白いんですが、残念なことにあまり映画でやる意味はない作品だったかな、と思うのです。
お話がほぼ海の家の中で進むので、これを敢えて映像作品でやる意味とは一体何なのか、という話になってしまいます。一応、舞台版との違いとして『江里子』がキャスティングされていることなどがあるそうですが、それでも薄さは感じます。
ですが、そんなことはどうでもいいんです。結局のところ、面白ければ私は文句をつけません。そして面白かったんです。
まず、最初のほうでのアピール合戦で男たちが語る内容が恋愛的な意味では完全に駄目な男の理屈ばかり。
『女性が自分を愛した分だけ愛する』
『自分がどれだけ相手を好きか』
『彼女とサメなんて選べない。彼女は彼女、サメはサメ』
どう考えても駄目です。どれだけ顔が良かろうともこれでは無理です。
当然、これは後に登場した弁護士の関口によって修正されます。『自分がどれだけ好きかよりも、如何に愛されているか』と。
そこから彼女に好かれていると判断できるエピソードを披露していくことになるんですが、これが酷い。一応、人名と一緒にどういうエピソードだったかだけ添えておきますが、これら全てにきちんとオチがあり、色々な意味で否定されてしまいます。
杉本『皆が帰った後に二人きりになって朝まで過ごした』
松山『二人で水族館デート』
仁科『二人で箱根に温泉旅行』
うん、酷い。
ここで全員否定され、まさかの関口の参戦が待っているのですが、このときの関口がまた面白いんです。これについては演出もそうなんですが、それまで真面目な弁護士をやっていたはずの人がここまでぶっ壊れるなんて、という演技で魅せてくれた安田顕さんの演技力によるものでしょう。
他にも、タキシードを着て海の家にやってきた杉本を演じる山田孝之さんですが、自身の体質として髭が濃いと思うんですが(他の作品で撮影が進むに連れて青髭が目立つようになったことがある)、それを踏まえて話が進むごとにどんどん落ちぶれていく姿だったりと。
見ていても普通に面白いです。色々オチが読める作品ですが、こういうオチが読める作品はそれを含めて楽しむのがいいと思いますので、オチがどうであろうとも気になった方は見てみるといいとおもいます。
また、当時の入場者特典に『エッセンシャル』があったそうですが、見ていただけると何故なのかは理解していただけると思います。
実写版銀魂や勇者ヨシヒコシリーズでおなじみの福田雄一監督の映画初監督作品です。
監督が誰か知ると大体わかっていただけるかと思いますが、コメディです。
以下あらすじ
夏に大洗にある海の家『江の島』でアルバイトをしていた自信過剰の勘違い男・杉本、サメマニア・松山、ハイテンションなおバカ・仁科、浮気願望の人・猫田、そしてマスターがクリスマスイブの夜に同じくアルバイトをしていた女の子『江里子ちゃん』から『海の家でまた会いたい』と呼び出しを受ける。お互いに、自分だけが呼ばれたと思っていた男たちは自分こそが彼女の本命であると思い込み、アピール合戦を始める。
そこに、海の家の撤去勧告のためにやってきた弁護士の関口がやってきて、『誰が彼女にふさわしいのか』を決めようとする。そのうちに関口もまさかの参戦、さらには遅れてやってきた林も加わり場はさらに混沌としていくことに。
誰が彼らをここに集めたのか、誰が江里子にふさわしいのか、そして、そもそも彼女は本当にやってくるのか?
以下感想
まず、この作品は元々は舞台で上演されていた作品です。作者は当然福田監督。つまり、自分で作った戯曲を自分で映画化したわけです。
で、面白いんですが、残念なことにあまり映画でやる意味はない作品だったかな、と思うのです。
お話がほぼ海の家の中で進むので、これを敢えて映像作品でやる意味とは一体何なのか、という話になってしまいます。一応、舞台版との違いとして『江里子』がキャスティングされていることなどがあるそうですが、それでも薄さは感じます。
ですが、そんなことはどうでもいいんです。結局のところ、面白ければ私は文句をつけません。そして面白かったんです。
まず、最初のほうでのアピール合戦で男たちが語る内容が恋愛的な意味では完全に駄目な男の理屈ばかり。
『女性が自分を愛した分だけ愛する』
『自分がどれだけ相手を好きか』
『彼女とサメなんて選べない。彼女は彼女、サメはサメ』
どう考えても駄目です。どれだけ顔が良かろうともこれでは無理です。
当然、これは後に登場した弁護士の関口によって修正されます。『自分がどれだけ好きかよりも、如何に愛されているか』と。
そこから彼女に好かれていると判断できるエピソードを披露していくことになるんですが、これが酷い。一応、人名と一緒にどういうエピソードだったかだけ添えておきますが、これら全てにきちんとオチがあり、色々な意味で否定されてしまいます。
杉本『皆が帰った後に二人きりになって朝まで過ごした』
松山『二人で水族館デート』
仁科『二人で箱根に温泉旅行』
うん、酷い。
ここで全員否定され、まさかの関口の参戦が待っているのですが、このときの関口がまた面白いんです。これについては演出もそうなんですが、それまで真面目な弁護士をやっていたはずの人がここまでぶっ壊れるなんて、という演技で魅せてくれた安田顕さんの演技力によるものでしょう。
他にも、タキシードを着て海の家にやってきた杉本を演じる山田孝之さんですが、自身の体質として髭が濃いと思うんですが(他の作品で撮影が進むに連れて青髭が目立つようになったことがある)、それを踏まえて話が進むごとにどんどん落ちぶれていく姿だったりと。
見ていても普通に面白いです。色々オチが読める作品ですが、こういうオチが読める作品はそれを含めて楽しむのがいいと思いますので、オチがどうであろうとも気になった方は見てみるといいとおもいます。
また、当時の入場者特典に『エッセンシャル』があったそうですが、見ていただけると何故なのかは理解していただけると思います。
by c_pioggia
| 2019-09-08 02:28
| 雑記
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